レンズの用語 〜 テレ・ワイド・ズーム比(ズーム倍率) 〜


テレ・ワイド・ズーム比(ズーム倍率)について

レンズのお話をしていると、写真のテレ側がxxxや、ワイド側ではxxxなどというような言い方を聞いたことがあるのではないでしょうか?

最初、聞いても意味がわからなかったので、調べてみました。

CANONのレンズ、EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS USMを例にお話します。

テレ端・テレ側

テレ側とは、ズームレンズの「望遠」側=焦点距離の数値が大きい側です。
レンズの例だと、55mmです。

もともと「テレ」には「離れた場所」「遠隔」という意味があります。
それをそのままの意味で、望遠に当てはめた呼び方です。
遠隔(テレ)にピントが合うですね。

「テレ」は写真以外でも使われています。
例えば、テレビジョン=遠隔の映像(テレのビジョン)、最近だとテレワーク=(職場から)離れた場所での仕事(テレでのワーク)など、身近な?ものでも使われています。

テレ端は、テレの端(はし)なので、本来の意味は、ズームレンズの望遠端=焦点距離の最大値です。
ただ、調べてみると、テレ端もテレ側と同じように使われていることもありました。

どちらの意味かは文章から考えないといけないようです。

ワイド端・ワイド側

ワイド側とは、ズームレンズの「広角」側=焦点距離の数値が小さい側です。
「ワイド」は「広い」という意味ですから、そのまま、広角に当てはめた呼び方です。
レンズの例だと、18mmです。

焦点距離の数値が少ない側を広角というのは、画角のところでお話したように、広く写るためです。

ワイド端についても、本来の意味は、ズームレンズの広角端=焦点距離の最小値です。
ただ、こちらも、調べてみると、テレ端と同じように、ワイド側と同じ意味で使われていることがありました。
こちらも、文章から意味を考えないといけないようです。

ズーム比(ズーム倍率)

ズーム比は、ズームレンズで用いられます。
ズーム倍率と呼ばれることもありますが、同じ意味です。

以下の式で計算されます。

ズーム比=テレ端の焦点距離÷ワイド端の焦点距離

x倍という表現になります。

レンズの例だと、約3倍です。

ご注意

ズーム比(ズーム倍率)が大きいから良いレンズというわけではないです。
この倍数を大きくしようとすると、その分、レンズの枚数が増えたり、レンズの構成が変わったりと、構造が複雑になるからです。
複雑になる分、そのレンズで写した写真で、ボケた様にきっちり写らないことなどもあります。

レンズを変える必要性がなくなるというメリットもありますが、その分、このようなデメリットもあるので、ご注意ください。

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