圧縮効果とパースペクティブ 〜 遠近感の用語 〜


圧縮効果パースペクティブは逆の現象です。
ズームレンズで焦点距離を変えると体感しやすいので、カメラを手に取って試してみると良いです。

絵画などでは遠近法と呼ばれ、遠くにあるものを小さく、近くにあるものを大きく描く技法と、同じ効果です。

圧縮効果

写す物の前後の遠近感が感じられなくなって、平面にあるように圧縮されて見えること。

ズームレンズで焦点距離を望遠側に動かしてみた時を思い出してください。
焦点距離が長くなるにつれ、遠くの物がより大きく見えるようになります。
それに比べ、近くの物はそれほど大きくならないのではないでしょうか。
このため、焦点距離が長くなるにつれて、だんだん、遠くにあるものも近くにあるものも同じ大きさのように見えるようになります。
同じ大きさに見えるようになるため、遠近感が感じられなくなるという現象です。
焦点距離が長い方がわかりやすいため、望遠レンズを使うと起こりやすいということになります。

なお、画角のところでお話したように、ズームレンズで焦点距離を望遠側に動かすと、写る範囲が狭まります。
また、望遠にすると、ボケも発生しやすくなります。
実際にお試しの際は、写る範囲やボケる範囲にご注意ください。

パースペクティブ

写す物が近ければ大きく、遠ければ小さくと、遠近感が強調されて見えること。

ズームレンズで焦点距離を広角側に動かしてみた時を思い出してください。
焦点距離が短くなるにつれ、遠くの物がより小さく見えるようになります。
それに比べ、近くの物はそれほど小さくならないのではないでしょうか。
このため、焦点距離が短くなるにつれて、だんだん、遠くにあるものと近くにあるものとの大きさの差が強調されて見えるようになります。
大きさの差がでてくるので、遠近感が感じられるようになる現象です。
焦点距離が短い方がわかりやすいため、広角レンズを使うと起こりやすいということになります。

なお、画角のところでお話したように、ズームレンズで焦点距離を広角側に動かすと、写る範囲が広がります。
また、広角にすると、パンフォーカスになりやすくなります。
実際にお試しの際は、写る範囲にご注意ください。

まとめ

圧縮効果とパースペクティブはレンズの焦点距離により、真逆の効果がでる。

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